住みよい地域づくり
〜地域の活性化の原点は〜
東野博文
(福岡県三輪町依井コミュニティセンター建設委員長)
1. はじめに
依井区は、町の中央に位置し、国道386号を挟んで南北に所在する。面積1.35km2を有し、平成8年10月1日現在人口1,506名で町人口の13%を示している。18区の中の最大の区である。しかし、区のいろいろな行事を企画しても参加者が少ない。それでいて、全部参加するように呼びかけても会場に入りきれない。区民体育祭は、280名の参加で今までになく会場満杯であった。
数としては多いようであるが、区民の数から考えると、独身世帯、夫婦長寿世帯を差し引いたとしても参加率は19%に満たない。
平成5年度に、依井区敬老会100周年記念式典を開催した。当時敬老会員は、満70才以上で153名の在籍であった。その中で参加された会員は、116名で来賓、役員、給仕人を入れて139名の参加で盛大に行なわれた。会場一杯で足の踏場もなく、計画されていた女性の会の舞踊やカラオケはされなかった。
主催者としては、出番を待って待機していた人に非常に申し訳なかった。しかし、中老の方々が、「俺達が来ると公民館の中に入らんかも分からんけ、今度は遠慮しとこ」といわれた方々に心から感謝したものである。特に困るのは、区の総会であって、会員の14〜20%の出席で、心のふれあいどころか、区民同志のコミュニケーションも生まれない。
その傍ら
・区長が自分勝手に進めている。
・一部の者の出席で勝手に決めている。
・新行事を企画しても、みんなの行事として推進されない。
このような意見が出るのも止むを得ない。止むを得ないというより、このような意見が出る源流は何か、私達は考えた。それは区民1人ひとりの意識の中に、お互いがコミュニケーションを持ち心がふれ合う時はじめて、自らが生きる喜びを味わう。その時はじめて区の活性化はあり得る。という心の芽生えが生まれてきている。多くの人が自覚してきた証ではないかと思った。
2. 区民の思いがコミュニティ建設へ
以上のような経過をふまえ、昭和62年1月の新年の総会において、昭和61年度区長野口降氏より、公民館の老朽化・学制改革の改訂により3つの寺子屋小学校が一校に統合された時、依井尋常小
